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「スキーブーツが自分の足にフィットすると、スキーへのパワー伝達が驚くほど向上します。
自分に合っているか、合っていないか分からない人はお気軽にご相談下さい。
「インソール」の調整で足首のホールド感、足幅やふくらはぎのフィット感を手に入れることが出来ます。
スキー板の進化に合わせてブーツも進化させてみませんか?」


☆ ベルグシローのスキー靴選び

①足の実寸法とブーツシェル長(シェルの話#1)

 スキーブーツを選ぶにあたって、最初にすべき事は自分の足の本当の長さサイズを知ることが重要です。自身のサイズをほとんどの方が、普段購入するスニーカーとか革靴のサイズだと思われています。スキーブーツを選ぶにあたってはこの長さサイズを知ることが一番重要です。
勿論、左右を計測して大きいほうが自分のサイズです。
大方の場合、右利きの人は軸足となる左足のほうが、長さだけでなく幅・厚み等のボリュームが大きい状態です。差は個人差がありますが1cm近く違う人も居られます。当然ですが、大きいほうを自分のサイズとします。

 まずこの長さサイズを知ってスキーブーツ選びをする必要があります。
通常、25.0~25.5cmでUK6(ヨーロッパのサイズ表示)というサイズになります。
UK6はシェル長(シェルの踵部に表示)で290~298mmくらいです。
経験から25.5cmの人のシェル長はMAX300mmと考えます。足の実質長さに対してプラス45mmが限界で、これ以上シェル長が長いとスキーブーツとして機能上、問題が出てきます。この問題点については、後の項で述べることにします。


②ブーツのボリュームを考える(シェルの話#2)

 自分の足の長さサイズに合ったシェル長のブーツを選んだ後は、ブーツのボリュームを検討します。
各メーカー、モデル、ブーツのグレードによってボリュームの設計はさまざまです。同じシェルの大きさであってもインナーブーツの素材・目的のグレードによって、足を入れた感じは全く違ってきます。ブーツグレードとインナーブーツは次で述べるとして、ここではシェルの事を述べます。

 ブーツメーカーはブーツの作成にあたってはプラスチックの成型をするのにモデル毎に、足の形を模した金型を作成します。(インナーブーツの縫製するにおいても同じです。)
この基本となる金型ですが、各メーカーとも何万人かの人の平均値で各部のサイズ・形状を決めて作られています。各部所のサイズが平均値の比率を備えている足の形状を持っている人は多分居ないと思うので、個々のスキーヤーにぴったり合うシェルは存在しないと考えて良いとおもいます。

 しかし、ぴったりとはいわないまでも何とか我慢の出来るスキーブーツはあるものと思います。(ただし、同じブーツに同じ足サイズの上級スキーヤーと中級スキーヤーが足を入れても感じるフィーリングは、スキーヤーのレベルによって相当の差異があります。)
一人のスキーヤーにとってすごく具合の良い状態のブーツを100点とした場合、足の長さに合った適正なシェル長のブーツに足を入れた時、80点くらいの納得のいくブーツを見つけることが出来ればしめたもので、インナーブーツの馴染み代で10点、シェル&インナーブーツのチューンアップで10点、都合100点のブーツは出来上がります。


③インナーブーツについて(インナーブーツの話)

 インナーブーツの馴染み代は上級モデルになればなるほど、ほとんどありません。グレードの高いブーツはなるべく余分な隙間が出来ないように作られているからです。同じシェル形状でグレードの違うブーツは、シェル素材の硬度を段階的に変えていくのと同時に、インナーブーツに使われる素材を変える事で作り分けています。
初級・中級のブーツはフィット感よりも履き心地の良さが重要視して作られます。履き心地の良い分だけ馴染み代が大きいわけです。
上級者用のブーツのインナーブーツは足の各部の素材の使い分けと、シェルとの隙間を無くし、シェルの中で足がなるべく動かなくなるように厚み等の変化が計算されて作られています。
同じサイズ表示のブーツでもインナーブーツの作られ方によって、上級機種になればなるほど足当たりが硬く、きつく感じてしまいます。

 よくあるブーツ選びの失敗で、オーバースペックのブーツをチョイスして、履いてみるときついのでサイズを大きくしてしまうことです。このチョイスをすると最初の項で述べた足の実寸法より大きなシェル(UK6のシェルでよいのにUK7にサイズアップする)を履くことになります。①の項で述べたB+B'が45mm超えることになります。


④チューナップについて

 ブーツを履いてみてどこにどのような問題があるのか知ることが一番の問題になります。外反母趾・小指きゅうが大きい・甲が高い・足裏アーチが無い・踝が大きい・踝の位置が悪いetc.数えるときりが無いくらい色々な問題がありますが、一人の人が持っている条件の悪い部分はそんなにたくさんはありません。
インナーの一部を切り裂くとか、部分的にパットを貼るとかの簡単な作業で劇的に変化する場合が多々あります。
チューンナップには上記のようにインナーを加工する場合と、シェル(プラスチック)を加工する場合があります。インナーブーツを大きく加工する事(例えば縫い直す)は、余り考えられませんがシェルの変形を考えるチューンナップはよくあります。痛くないブーツを作るだけならシェルに熱を加えて部分的に膨らませるとか、ブーツ全体に熱を加え形状そのものを変えてしまう方法でもよいでしょう。しかし、ブーツの機能を大切に考えるならシェル形状を変えるのは大いに問題があります。
スキーブーツには設計上、スキー板の上にどのように足を置くのか基本的にメーカーサイドで決められたコンセプトがあります。シェル形状を変化させると、設計上のブーツの機能ラインと、足の機能ラインのズレが大きくなってしまう可能性が大です。そもそも、自分の足の形が設計上の金型と違うことが問題なのに、自分の足の形状にブーツの形を直してしまうのは大いに問題があります。これは、チューンナップというよりもチューンダウンといえます。

 ベルグシローでは、シェルの形状変化は最終的な方法と考えます。シェルを加工する場合、せいぜい部分的に内側から削るくらいで、熱を加えての可塑変形をさせるのは万策尽きた場合に限られます。


⑤もう一つのチューンナップ(インソールの作成)

 ブーツのチューンアップを考える場合、ブーツにセットされているオリジナルインソールを取り除き、一般に市販されているものと入れ替える。若しくは新たに、自分の足に合わせて作成、それと入れ替える方法があります。

 ここで、インソールを作成する場合、自分自身の足の裏をメモリーして作る方法を、ほとんどのチューンナップショップが採用しています。
自分の足の裏を再現したインソールがブーツの中に入るわけで、凄くブーツの履き心地が良くなりそうな気がしますが、自分の足裏がメモリーされるという事は、癖がそのままか、若しくはそれ以上に強調されてブーツの中に足を入れて、履くことになります。

 足裏をメモリーしたインソールを使い、シェルを痛くないように熱で可塑変形させたブーツは痛くないブーツという意味では、満足できるものになるかも知れませんが、スキーの運動を考えると前の項で述べたように、ブーツ設計上の機能ラインと自分の運動機能のラインが狂ったブーツになってしまう可能性が大です。加えて、左右の違いが出来てしまう可能性もあります。

 ベルグシローで作成するインソールは、足裏をメモリーするのではなく個々の持っている癖をなるべく消していく発想で作ります。方法は人が基本的にもっている縦と横のアーチを再現する事です。(足の形の癖として現れる原因は、縦と横のアーチが崩れている場合が殆どです。)
縦と横のアーチが再現されるように作られたインソールの上に足を乗せると、足の方がシェルを作る為の平均値で作られた金型形状に近い状態になります。
勿論、こうして作られたインソールでも決して完璧な状態にはなりません。理由はスキーブーツには、ふくらはぎから下の脚の部分が入るからです。要するに足裏だけでは問題解決にならないという事です。

 縦と横のアーチを再現したインソールを使用し、両脚をブーツに入れて、バックルを締め、股関節の幅で平面の上に出来るだけニュートラル(スキーの直滑降姿勢)に立った場合、膝の位置とか太腿の筋肉に加わってくる捻りの度合いを検討します。重要なのは縦と横のアーチを作ったインソールの機能ラインとブーツ設計上の機能ラインの方向を合わせてあげることです。
経験上、縦横のアーチが上手く出来て機能ラインが合ったインソールを使用してブーツを履くと、痛くないブーツが出来上がります。極端な癖のある足の型でそれでも違和感がある場合には、インナーを加工するとか、シェルの一部を削ることをします。

 ベルグシローで作成するインソールは、痛くないためのインソール作りではなく、ブーツの設計上の機能ラインと使用するスキーヤーの運動の機能ラインを合わせる為のものです。それが上手く合うと、結果(副産物)として痛くないブーツになります。


⑥ 大き過ぎるシェルを履く問題点

 ①項でシェル長と足の実寸法の差は45mmが限界と書きましたが、差が45mm以上あるシェル長のブーツを履くと、どのような問題があるのか以下に述べてみます。

   イ.ブーツの中での足の前後位置の狂い

   ロ.シェルと足首の折れ曲がりポイントのズレ

   ハ.幅が大きくなることに因る、足の軸線のズレ

その他、色々考えられますが大きくはこの3点です。なお、45mmの数字はベルグシローがブーツ調整をしていく上で、経験的に出てきた数字です。

イ.足の前後位置
ブーツは基本的に、踵位置にきちんと踵を収めて履くように作られています。
足の寸法より大きいブーツだと、踵がインナーブーツのヒールポケットに収まらなくても、つま先にゆとりがあるので、足が前寄りに入っても違和感が無い状態で履く事が出来ます(むしろ、つま先が適度に触れてちょうど良いサイズと感じる)。スキーブーツのインナーは人の足首の形状に合わせて、アキレス腱の当たる部分を細めに作ってありますので、ブーツに足を突っ込むだけでは、履いたと思っても踵はブーツのヒールポケットにはちゃんと収まってはいません。
上図のように履き方で、足の収まりようが違ってきます。もし、これが左右の足だとしたらスキー板の上に立った場合(スキーヤーが真っ直ぐ素直に)、スキーに前後差が出来てしまいます。

 スキーに金具を取り付ける場合、スキーのセンターマークとブーツセンターは合わせて取り付けます。上の左右の図の場合、スキーに対しての荷重状況が違うので、スキー板の性能が期待通り出ない可能性があります。

ロ.折れ曲がりポイント
シェルに対して足が前に出て履いた場合、足首の折れ曲がるラインとブーツの折れ曲がるラインが狂います。この場合、必要以上にブーツを硬く感じるこがあります。
折れ曲がるラインが違っていると、足首を曲げようとした時、○印の部分でシェルと脛が当たり、ブーツを硬く感じてしまいます。それに、加えた力はシェルの甲のライン上に働き、ブーツのつま先を押さえ込むことになってしまいます。結果、ブーツのヒール側を持ち上げようとする力が働きます。①項の図のようにラインが合っていると足首の運動をブーツが邪魔することはなくなります。

ハ. 足の軸線のズレ
足の実寸に対して45mmを超えてしまうブーツは、長さだけでなくボリューム全体が大きいブーツという事になります。ブーツには、インソールの項で述べたように設計上の機能ラインがあります。ブーツの幅が足のサイズに対して余裕がある為、つま先の方向が少しインサイドとかアウトサイドに入ってしまい、足の運動機能ラインとのズレが出来てしまいます。大き過ぎるブーツは、履き方によっては前後左右、どこにでもズレテしまうので問題があるという事です。


⑦ベルグシローの靴選び

ここまで、色々な視点からブーツ選びについてベルグシローの考え方を述べて来ましたが、まとめると下記のようになります。

        1, 自分の足のサイズを知る。

        2, 自分がどのようなスキーヤーなのかを知る。

        3, なるべく自分の足のボリュームに近いブーツを選ぶ。

        4, ブーツ機能と自分の運動機能を考えたインソールを作る。

 1,と2,については多分簡単に解ると思いますが、3,についてはそれぞれのブーツ特性を熟知する必要があります。4,についてはブーツの特性とスキーの運動並びに身体の使い方を知っている必要があります。
スキーブーツは、静止した状態でのフィッティングを考えるだけでは駄目で、運動中にどのような力が必要なのか、ブーツが運動を阻害することは無いのかetc,を検討しなくてはいけません。

 ベルグシローでは、余りお奨めをする事はありませんがフォーミングブーツがあります。インナーにチューブがついていて足をブーツに入れ、後からフォーム剤を注入してインナーを成型して作るブーツです。お奨めをしていない理由は、フォーミングブーツを作る場合、ブーツに足を入れている人が基本的に作るものだからです。発展途上にあるスキーヤーには無理な作業です。今まで述べてきたように足になるべく近いサイズのシェルを使う場合、スペースが無いためにフォーム剤が希望どおりに入ってくれません。上手く入れるためには、ブーツ内で足にかかってくる圧力を短時間に散らし、スキー靴の中で足をシェルに対して正確にポジショニングする必要があります。その作業を左右別々にします。作業中、作る側と作られる側が短時間に的確なコミュニケーションを取り合わないと上手く出来ません。
このリスクを避けるため、よく行われるのは足より少し大きめのシェルを使いフォーム剤を入れる方法です。この方法だとシェルと足の間に大き目の隙間があるのでフォーム剤は楽に入ってくれます。しかし、⑥の項で述べたように、前後左右と足の向きが違ったブーツに仕上がる可能性が大です。
足裏メモリーのインソールを合わせて使用すると、自分の癖を強調して、余裕の無い状態と、どちらを向いているのか解らないブーツが出来上がってしまいます。しかし、自分の足の形を再現と言う意味では、履き心地の良いブーツかも知れません。
 骨格云々を述べて、膝の位置をブーツの真上に配置して、フォーム剤で固めたブーツを作ったとすると、スキーが上手くなるどころか膝のケガをする可能性も出てきます。

ブーツは、足・インソール・インナーブーツ・シェルが微妙な一体感を持ち、スキーの運動を邪魔しない状態が必要です。きつくなく、それでいて余裕のある状態です。痛くないのは絶対条件です。

忘れてはいけない要素は、スキーヤーは滑るたびに上手くなり、一つのブーツを購入した時に比べ、時間の経過でレベルアップしていることです。いま、良いと思っていることがいつまでも良いとは限りません。

ベルグシローで購入されたブーツは使われている限り、エンドレスで手直しいたします。



ベルグシロー
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e-mail skishop@bergshiro.net
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